ドラマ版『空飛ぶタイヤ』を観て(ネタバレあり気をつけてね)
映画館での公開から1年弱が経った今月、WOWOWで『空飛ぶタイヤ』が放送されている。既に3回放送され、あと1回。全部で4回も放送される。
とてもうれしい。
そして映画が放送されるのに因んで、2009年のWOWOWドラマ版が一挙に放送された。
やはりドラマだけあって登場人物のプライベートな部分等細かいところまでじっくりと描かれている。
そして登場人物はみんな映画より喜怒哀楽が激しく、どちらかと言うと日曜劇場の描写に近い感じだ。
全部観終わって思ったのは、ドラマだとそれぞれのプライベートまで観せる時間の余裕がありドラマならではの良さがあると思った。
智也もドラマ版で観たかったな…毎週観られるなんて幸せだっただろうな(結局そこ)
映画と同じセリフが少し違うシーンのここで出てくるんだ、とか映画オリジナルのセリフがあったりとか…「それがどうしたこっちは赤松運送だ。」は多分映画だけかな?映画を何度も観たから流れが大体頭に入っているのでドラマとの違いが分かって面白い。
ひとつ驚いたのがみんなガラケーを使ってるところ。10年前ってまだガラケーメインだったっけ?なんという移り変わりの激しさよ。
キャストもこの人がこの人をやってるのか!
と比べながら観るのも面白かった。
ドラマ版主役の仲村トオルさんは、かつて『救命病棟24時』の第3シリーズで演じていた議員役と重なる雰囲気があってカッコよかったし、先日トキカケのゲストだったエンケンさんが高畑刑事役で出ていて、寺脇さんの〝熱さ〟とはまた違った〝クールな熱さ〟で演じていた。
また『TYTD』では恋人役だった尾野真千子さんがT会議PCを提供する杉本役で出ていたり、『ビッグマネー』では智也と若干バディのような存在で証券会社社員役だった相島一之さんが品証部の室井として出ており、沢田役の田辺誠一さんと敵対してめちゃくちゃ冷徹で超憎たらしかった。
私はいつも色んなドラマや映画を観ると、この俳優さんや女優さんはかつて智也とこういう役で共演したよなってすぐに考える癖が付いてしまっている。そしてそんな風に考えるとあらためて俳優である智也のキャリアの長さを感じるのである。
実は…ドラマ版の方がいいと思ったらどうしようと少し躊躇しながら観て思ったのは、やっぱり私は映画版の抑えた演出が好きだなあと。もちろん智也が赤松徳郎を演じていると言うのもあるけど、全体に流れる物悲しい空気が何とも言えず惹かれるものがあるのだ。
そして最後に書きたいのが、久しぶりに観てやっぱり大好きで何度も何度もリピったシーン。
ホープ自動車に家宅捜索が入る様子が報道され驚いた表情で見入る。
六角さんカットイン。
それぞれの立場で戦ったり見守った人々が映され…
門田の「…っしゃあぁぁぁ!!!」
そして社長の腕を掴んで互いに視線を合わせる所。
本当に大好き。
めっちゃ好き。
永遠に観ていられる。
いい作品だなぁ。
智也…
また演じてね。
やっぱり好きだ。
あなたの演技が大好きだから。