I wanna be with you…

ハルと申します。長瀬智也くんとTOKIOが大好きです!智也の事色々語りたい…

これが本当に最後の反撃(ネタバレあるよ)

ブログを遡ったら7月9日に
〝最後の反撃〟として
空飛ぶタイヤ』を観に行っている。
もう行くのは無理だと思っていたが
やっぱりどうしても観たくて
今の上映スケジュールだと
行けるのはもう昨日しかなくて
上高地まで行って疲れてたけど
レイトショーに行ってきた。
7回目だ。


映画館の中ではもう完全に
ピークが過ぎた作品の扱いになっていて
めちゃくちゃ寂しかったけど
100席くらいのスクリーンに
老若男女様々なお客さんが
20人くらい入っていてうれしかった。



忘れないうちに
また心に残ったシーンを書こうと思う。



池井戸さんは元銀行員なので
金融界の専門用語が出てくる。

〝期限の利益の喪失〟…

なんか赤松運送にとって
ヤバい状態なのは分かるけど
どれくらいヤバいのか分からないし
無知なので調べてみた。



身近な場合で言えば、
例えば受けた融資の返済が
一度でも滞った時に、
貸主である銀行や金融業者が
残金の〝一括返済〟を請求する権利がある。
という事らしい。
実際は〝一度滞ったらすぐ全額請求〟
とはならないようだが貸主側にその権利が
発生するので注意が必要…とある。


事故の影響で取引先から仕事を切られ
沢田から提案された
ハブの保証金としての1億円の
受け取りも断った事で
資金繰りの目処が立たなくなった赤松運送。
…それを見越したホープ銀行は
融資の一括返済を振りかざして来た。

〝期限の利益の喪失〟の権利を
言ってきた事を赤松から聞き、
ホープ銀行に残っている
赤松運送の資産(?)をその返済の為に
相殺されたらもう八方塞がりだと察した
はるな銀行の融資担当者は

「万事休すです」

って言ったんだな(合ってるかな)




真綿で締められるように少しずつ
身動きが取れなくなっていく
赤松徳郎…




そしてその後のシーンで赤松が外回りから
帰って来てすぐ、宮さんから
「社長ついに…」と言って期限の利益の喪失を通告する封書が来たと
示された時…

「ハァ…」という様な
(これ以上今度は何が届いたんだ…?)という様な
弱々しいため息混じりの小さな返事を
赤松がしていて
もう限界の限界だったんだなと感じた。



ううー、辛いよー。



それからの赤松は
事故現場で沢田に会った時も
ワイシャツもネクタイもヨレヨレで
これ以上もう俺はなす術がないと
戦意を喪失しているのがわかる。

もう気持ちだけが頼みの綱になってしまった
赤松が


「それでも信じてんだ。
この思いが誰かに届いて
奇跡を起こる事を信じてんだ。
信じるしかないだろう。」


と沢田を見つめた時、
とても痛々しくて哀しい表情をしていた。
このシーンは画面が暗いし
今までそんなにじっくり見てなかったので
わからなかったのだが
こんなに悲痛な顔をしてたのかと
昨日初めて発見した。




沢田が警察に〝T会議パソコン〟を提出し
内部告発したのは、
この後だったのだろうか…
沢田も人がひとり亡くなる事の
意味の重さに気づいた時、
今自分にできるのは秘密裡に託された
存在しないはずの〝証拠が詰まったPC〟を
警察に提出する事だけだと。




そんな風に大体スマートな沢田だが、
私は1箇所非常にひっかかるシーンがある。

それは
ハブの保証金を提案した時の沢田だ。
宮代が「額はいくらですか?」
と聞き、
「一億円です」と沢田が発言するまでの
表情の変化が非常に憎たらしい。
直前までめっちゃ低姿勢だったのに
それは演技だったんでは?と思うくらい
大企業が持つ金の力を見せつける感じ…

「こいつ聞いてきやがった。
やっぱり金が欲しいんじゃないか」

みたいに勝ち誇った様な表情をするのである。



ああー憎たらしいーーーー!!!




話を戻そう。



そうして各方面からの想いがひとつになって
ホープ自動車リコール隠しが暴かれた。



速報でホープ自動車強制捜査が入った様子を
それぞれの立場の人がテレビやスマホ
タブレットで見入る様子が順に映るシーン。


私は何度でも言いたい。


「蔵之介さんbravo!!!」


静かに静かにテレビに見入る表情が
心に刺さって毎回泣くけど
やっぱり今回も泣いた。


呆気に取られていた赤松運送の人々が
門田の「っっしゃあぁぁぁーー!!!」
で我に返り喜び合う。
ここからは徳郎社長は苦しめられないので
もう安心して観る事ができる。


そしてラストシーン
赤松と沢田が左右に分かれて歩き出す。
番宣で出演した〝徹子の部屋〟で
徹子さんが
「2人が分かれて歩き出すシーンは
いい男である必要がありましたよね。」(違ったかなうろ覚えだな)
みたいな事を言ってたと
覚えているのだが、
美しいふたりは歩く姿も美しくて
その言葉にとても同感した。



長い…
今回長くなった。


私は多分もう行けないけど、
まだまだ上映して欲しい。
そしてたくさんの人に観てほしい。
智也に、本木克英監督に喜んで欲しい。


どうかこの思いが届きますように…